画像診断は、
腰椎の単純レントゲン撮像と腰椎のMRI(磁気共鳴断層撮影装置)撮像が基本です。
腰椎単純レントゲン撮像は、背骨の状態を確認します。
正面、側面(中間位、屈曲位、伸展位)、左右の斜位像と、
合計6種類を撮像します。
正面像では腰椎の配列が真っ直ぐかどうか、
腰椎に骨棘が出来ていないか、
もし骨棘が出来ていれば、その程度がどうかを評価します。
骨棘が出来ていれば、腰椎の変性が強いことがわかります。
側面像では、中間位の腰椎の自然な位置を確認します。
そして腰を屈曲、伸展した姿勢で腰椎がどのように変化(運動)するか評価します。
斜位像では、椎間孔が変形してないかを確認します。
MRI撮像は、
強い磁石と電磁波を使って体の内部の状態を描写する検査です。
脊柱管がどの程度狭くなっているのかを確認できます。
MRI撮像法には、
MRIミエログラフィーがあり、造影剤やX線を使わずに、
脊柱管の状態(狭くなっているところ)を確認できます。
CTはX線を使い、体の断面像を表示する検査です。
CTミエログラフィーは、
脊柱管の中に造影剤を背中から注射して流し込んだ後にCT撮像をします。
利点としては、
造影剤によって脊柱管の状態がより鮮明に描写され
神経障害の部位を的確に把握できます。
画像診断の評価は
①背骨の動き②骨質③神経があります。
レントゲン、CTは①背骨の動き②骨質、MRIは③神経の評価が有用です。