まず腰の痛みを感じたとき、
初めに医療機関として整形外科を受診して、
骨に異常がないかを確認することが多いです。
そして病院では
レントゲン検査をして骨の異常として骨折がないか、
骨棘、骨の変形はないのかを診ます。
骨に異常が見つかれば骨に対する治療をします。
しかし多くのケースで骨に異常のない、
腰痛症の治療としては、
痛み止めの薬を出してもらい様子をみましょうと言われたり、
腰痛の状態によっては薬とマッサージ、
電気などで筋肉をゆるめて終わりになります。
患者様としては、
実際に痛い場所を触ってもらい、
キッカケ、どんな時、どのような痛みで、
どんな動作で痛くなるのかなど
詳しく話を聞いてもらい診断してもらえるのが理想です。
現実は保険診察システムの拘束のためか、
短い診察で終わってしまうことが多いです。
そして一番の問題は、
現代の医療の多くが、
とりあえず痛みを抑えるために痛み止めの薬や、
神経ブロックなどで症状を抑えようとしているところです。
確かに患者様も忙しかったりすると、
薬で何とかしようと、先生にお願いする傾向があります。
これまで多くの患者様をみてきて、
腰痛の原因の大部分が日常生活の姿勢・動作であることが多いです。
現代の仕事は同じ姿勢で動作することが多く、
パソコンやスマートフォンが身近になったこと、
交通手段が発達して歩くことが少なくなったこともあります。
腰の痛みを取るために手術という選択肢もありますが、
手術後、以前と同じ生活だと腰痛が出てしまい、
大変もったいないです。
また手術で症状が改善すればいいのですが、
万が一うまくいかないと、次の治療の選択肢が狭まります。
出来れば、手術を受ける前段階で予防できれば理想です。
そのためには普段の姿勢が
いかに腰に負担がかかっているか認識してもらい、
また痛み止めの薬が中心の治療だと、
主に安静にするように指導されるようです。
その結果、心配性の患者様だと負担が掛かることを極端に減らしたため、
日中の疲労が少なくなり、
夜眠れずに痛みに集中してしまいます。
すると自律神経のバランスが崩れ、
血管収縮の命令が強くなり、
血流が悪くなることで症状が治りにくくなります。
こうなることで慢性的な腰痛が多くなります。